2003年7月、台湾の東石副瀬村と阿里山を訪問しました。
ここに現地の人から「神」とあがめられた人がいます。名を森川清治郎といいます。
約100年前、東石副瀬村の派出所に日本から巡査として赴任してきました。
彼は仕事のかたわら派出所の隣に寺小屋を造り、自費で教師を雇って子供たちの教育にあたりました。
村民たちにも無料で読み書きを教え、一緒に田畑を耕し、貧困家庭には品物を与え、病人には薬の手配をし、
村のために尽力した人物です。
村人によって、森川は嘉義県の「富安宮」に“義愛公”として祭られています。
100年前に国際NGOを実践した大先輩が存在したことに深く感動しました。
阿里山では医療診察、阿里山楽村小学校にてマジックショーを行ないました。
阿里山とは台湾嘉義県にある15の山々を総称したもので、国家風景区(国定公園)に指定されている景勝地です。
私たちは1日1往復の森林鉄道で阿里山へ向かいました。
医療検診とマジックショーの楽野村小学校に続く沿道には歓迎の大きな垂幕が数百本!
“熱烈歓迎”の文字に感動しつつ診療所へ向かいました。
阿里山村長とと国会議員のお出迎えを受けて、診療開始。
「膝が痛いです」と高齢の方は日本語が堪能でした。
約3時間の検診が終了すると、楽野村の民族の方が華やかな衣装で歌と踊りを披露して下さいました。
また、国会議員を檀上にお迎えして楽野村民族についてのことなど、いろいろとお話を伺いました。
さあ、最後はお待ちかねのDr.magicショータイム!
次から次へと繰り広げられるマジックに、約100名の子供もお年寄りも笑顔、笑顔、笑顔。
日本と台湾の国際交流の歌声が阿里山へこだまして鳴り響いていました。